海外旅行をする際、ビザ(査証)が必要かどうかって気になりますよね。「ミャンマーって、あんまり行く人いなさそうだし、なんだかビザが必要そう…」と思ってしまうのは私だけでしょうか?
結論から言いますと、2020年9月30日にまでにミャンマー旅行をする日本人は、30日以内の滞在ならビザ取得は不要です。つまり、ミャンマー旅行の計画を立てたら、航空券を買って、そのままミャンマーへgo!というわけ。
しかし、よく調べてみると、何点か注意しなければいけない点もありそうなので、ミャンマー入国についてまとめてみました。
2020年9月30日までビザが不要ってどういうこと?
実は、ミャンマーはつい最近まで、ビザ(査証)が必要な国でした。
しかし、2018年10月から暫定的に1年間、日本人と韓国人は観光ビザ取得が免除になりました。そして、1年後の2019年、さらに観光ビザ取得免除が延長され、現在、2020年9月末までとなっています。
みなさん、これはあくまで「暫定的」なビザ免除です。
もしこの記事を2020年10月以降に読んでいる場合は、最新情報に注意してください!
ところで、どうしてビザ免除が行われるようになったのでしょう?
実は、背景にはイスラム系少数民族ロヒンギャ迫害の問題により、欧米からの観光客が減少しているということがあるようです。ミャンマーとしては、日本人と韓国人のビザ免除により、東アジアからの観光客がどんどん増えてほしいというわけですね。中国人はビザ免除ではありませんが、アライバルビザが取得できるようです。
参考記事:日本経済新聞 2018/7/31
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO33644070R30C18A7910M00/
出国前に再確認!注意するポイント
2020年9月末まで、日本人の一般的な旅行ならば、ビザの取得は不要ですが、何点か注意する必要がありそうです。
日本から飛行機で行く一般的な短期旅行者
日本から飛行機で行く、一般的な旅行の場合気を付けるのは以下2点でしょう。
〇 パスポートの期限が6か月以上
〇 パスポートの未使用査証欄が、入国時に2ページ以上
残存期限が6か月を切っていて、旅行が急遽中止になってしまうのは、ミャンマーに限らず、ときたまあるお話。
バックパッカー
陸路を使ったり、長期旅行をしたりしているバックパッカーの人は、さらに以下2点にも気を付けましょう。
〇 30日以内の滞在
〇 入国できる場所…ヤンゴン国際空港、マンダレー国際空港、ネーピードー国際空港、ヤンゴン港、陸路はタイとの国境4地点:Tachileik、Mayawaddy、Kawthaung、Hteekee
そして、もう1つ気になる点は入国時に、帰りの航空券を提示する必要があるかどうか。予定をはっきり決めず旅をしたいバックパッカーさんの悩みどころですよね。
これについてネットで調べてみると、「帰りの航空券を所持しているのが条件だ」と書かれている記事と、「提示は不要」という記事が出てきます。
ちょっとこのあたり、現地でしっかり確認してきたいと思います。この記事を書いているのは、出発前なので。
※2019年11月25日入国後の追記…全く必要ありませんでした!入国審査は、ミャンマー国民の列、ASEANの列、外国人の列があります。日本人と韓国人は、ASEANの列に一緒に並びます。帰りの航空券の提出は不要でしたよ。
入国の様子はこちらをご覧ください↓↓
また、「秘境へ行きたい」とか、「人と違うことをしたい」と考えているバックパッカーさんのために、一応以下2点も掲載します。
〇 旅行制限区域(外国人立入禁止区域)への訪問は不可
〇 法律、規則、命令、指令を厳格に遵守
※1000ドル以上の所持金が必要と発表が過去にあったが、それも不要
ビジネスでのミャンマー渡航
最後に、仕事でミャンマーへ行く人は、ビジネスビザを取得しなくてはなりません。免除になるのは観光目的のみです。…このサイトはミャンマー旅行サイトなので、ビジネスビザについては省略しますね。
出入国カードも廃止に
ビザではありませんが、国際空港から入国する場合、出入国カードもありません。(税関申告書の提出は必要)
※2019年11月25日入国、税関申告書も不要でした。申告しなければいけないものを持っている人は別ですよ。
出入国カードって、書くのけっこう大変ですよね。カードを書かなくていいのは、かなりラクチンです。
延長はできない
ビザ免除で1か月!これはとても便利。でも、どうやら滞在期間の延長はできないようです。(私が住んでいるベトナムの場合、ビザなしで入国しても、ベトナム国内で滞在期間の延長ができるんですよ。)
それでは、1か月以上の長期旅行なら観光ビザを取ればいいじゃない、と言う話になると思うのですが、なんと観光ビザは28日。ビザ免除で入国し滞在できる期間より短い。
観光ビザを取る意味はないですよね。どっぷりミャンマーにつかろうというのは、ちょっと難しそうですね。
しかし、そうは言っても、気軽に1か月ミャンマーに行けるというのは、間違えないのです。
結論…気軽にミャンマー旅行をしよう!
2020年9月30日にまでにミャンマー旅行をする場合、基本的にビザを取る必要はありません。
ビザ免除について調べていく中で、その背景に少数民族迫害の問題が関連している…という新聞記事を見つけ、何とも言えない気持ちになりましたが、せっかくのチャンス!気軽にミャンマー旅行へ行きましょう。
この記事を書いている筆者は、これから初めてミャンマーへ行くわけですが、こうしてミャンマーについて調べていく中で、初めてミャンマーがどんな国なのか、どんな問題を抱えているのか、どんな素晴らしい文化をもっているのか…といった色々なことに興味がわいてきました。
「観光ビザ免除」をきっかけに、ミャンマーという新しい世界が自分の前に現れるのは、とても素敵なことですよね。