「ヤンゴンの空港では日本円の両替はできない」、「いやいや、日本円の両替もできるらしいよ」、「ドルはOKだけど、きれいなドルじゃないとダメ」…。
ネット検索すると、ヤンゴン国際空港の色々な両替情報が出てきます。何を信じたらいいのー?、という感じになりますよね。
今回、私はヤンゴン国際空港を利用するにあたって、①日本円 ②きれいな100ドル ③きたない100ドル ④きれいな10ドル ⑤(おまけ)ベトナムドン の両替と、ATM利用について調べてみることにしました。
この情報は2019年11月の情報です。
ミャンマーのお金について
通貨の単位
正直、私もミャンマー旅行を計画するまで、ミャンマーのお金の名前すら知りませんでした。ミャンマーのお金の単位は「チャット」です。アルファベットで書くと「Kyat」。え、キャットか?いえいえ、チャット。
国際通貨コードは、MMKと表記されます。ちなみに日本円はJPYですね。
国際通貨コード…MMK
主に流通しているお金
10,000、5,000、1,000、500、200、100、50
※すべて紙幣です。最高額紙幣が1万チャット、だいたい700円くらい。
レート
変動しますが、2019年現在、だいたいこのくらいです。
1チャット=0.07チャット
つまり1000チャットの商品があったら70円くらい、10000チャットの商品があったら700円くらい、ってことですね。計算方法は、0を2つとって、7かけます。
ミャンマーの物価と両替したい金額
まだ、ミャンマーに来て数日しかたっていませんが、朝、屋台でモヒンガー(写真)というローカル麺を食べたら600チャット(約42円)でした。
おしゃれカフェで飲み物を飲んで、ご飯を食べたら余裕の10,000チャット(約700円)越え。
空港から市内へのバスは500チャット(35円)。
宿泊日は、安いゲストハウス(けっこうきれい)のドミトリーが1泊8000チャット(560円)。
ドミトリー暮らしなら、30000チャット(2100円)/1日くらいあれば、宿代含めてあんまりお金を気にせず旅行ができそうです。ホテルに宿泊する人も、既に日本円で支払っていることが多いと思うので、予算はあまり変わらないかもしれませんね。
さあ、チャット、どうやって手にいれましょうか。
ヤンゴン国際空港で実際に両替してみた結果
結論は、やっぱり100米ドル札を持って行くべし!
①日本円 ②きれいな100ドル ③きたない100ドル ④きれいな10ドル ⑤(おまけ)ベトナムドン、①-⑤まで調査しましたが、先に、結論から申し上げます。
ヤンゴン国際空港では、様々な紙幣を両替することができますが、結局100ドル札を持って行く方がよさそうです。ちょっと手間でも、日本円を米ドルにしておきましょう。
各紙幣を両替した結果
①日本円…我らが円
日本円 10,000円 ⇒ 120,000チャット
➁きれいな100ドル…最強の通貨
米ドル 100ドル ⇒ 150,800チャット
具体的にどのくらいのきれいさなのか。
③きたない100ドル…何とかなる?
不可
具体的にどのくらいのきたなさなのか。メモがあり、しわしわで、折り目もあります。
④きれいな10ドル…レートは悪い?
はい、やっぱり少し落ちます。
⑤(おまけ)ベトナムドン…両替できたら奇跡?
ベトナムドン 500,000ドン ⇒ 25,000チャット
※筆者はベトナム在住です
なんと今回持っていた紙幣は、汚いお札以外すべて両替可能でした。ベトナムドンの両替ができたのは予想外です。
しかし、レートの良し悪しについては、もとの大きさが違うので、これじゃよくわからないですよね。
1万円をもとに考えてみる
1万円を色々な方法で両替すると、最終的にいくらのチャットが手に入るか計算してみましょう。
①空港で日本円からミャンマーチャットへ両替
はい、これは簡単。120,000チャットをGET!
10,000円 ⇒ 120,000チャット
➁日本で1万円を米ドルに両替、その米ドルをミャンマーチャットに両替
参考までにみずほ銀行さんの両替レートを見てみました。米ドルは1ドル112円です。(ドルから円の場合、106円です)
ということは、1万円はいったい何ドル?
10,000 ÷ 112 = 約89ドル
日本で、1万円を銀行に持っていたら、まずは89ドルくらい手に入るわけですね。
その89ドルを持って、ヤンゴンの空港で両替したとすると…(実際は半端な数はレートが悪くなるので100ドル札を持ってきましょう)
私はドルを両替した場所のレートは、1ドル=1,508チャット。
つまり、
1,508 × 89 = 134,212チャット
約134,000チャットをGET!
10,000円 ⇒ 134,000チャット
(おまけの検証)③ベトナムで日本円をベトナムドンに両替、そのベトナムドンをミャンマーチャットに両替
私はベトナムに住んでいるので、ベトナムドンの場合も考えてみましょう。まず、日本円からベトナムドンへの両替ですが、ハノイの貴金属商ですると手数料はかかりません。
2019年11月のレートは、1円=約211ドン
ということは、1万円は、2,110,000ドンになるというわけですね。
ベトナムドンは500,000ドンが25,000チャットなわけですから、1ドンは0.05チャット。
0.05 × 2,110,000 = 105,500 チャット
105,500チャットをGET!
少なっ!
10,000円 ⇒ 105,000チャット
1万円が結局いくらになるか…
- 1万円のまま⇒12万チャット
- 米ドルに両替してから⇒13万4千チャット
- ベトナムドンに両替してから⇒10万5千チャット
1万5千チャットずつくらい違いがありますね。1万5千チャットというと、1000円くらい。時間に余裕があるなら、絶対ドルに両替していくのがおすすめです。
ATM利用もありです
ヤンゴンの空港には、もちろんATMもあります。事前のネット情報で「KBZ BANK」のATMがよいと書いてあったので、試してみましたが、この時は使えず。
というわけで、その隣にあった日本語も対応しているATMを利用。
私はキャッシングではなく、SMBC信託銀行の海外で引き出せるカードで、ミャンマーチャットを引き出してみることにしました。
おぉ、日本語対応しています。
最高、300,000チャットまで引き出せるようです。30万というと、2万円ちょっと。日本人の1人旅(数日間)で、ホテル代とか支払ってあるなら、十分な金額な気がします。ちょっと多すぎるかも。
私は200,000引き出してみることにしました。
その後、銀行の明細によると、205,000チャット引き落とされていて、日本円は15,166円でした。
5,000チャット、約350円のATM利用料がかかるんですね。ざっくりとした計算ですが、1万円あたりは、約135万チャット。ATMの利用もおすすめです。
※キャッシングでは検証していません。
実際にヤンゴン空港で両替してみよう!
どこに両替があるのか
荷物を受け取り、到着ロビーに出てくると、すぐに両替所があります。入国審査側に近い方の両替所では、日本円は取り扱ってないと思うので、日本円を両替したい人は、税関を背にして右側、1番端っこまで行きます。

入国審査側

建物の端、日本円取り扱いのお店
営業時間は?
夜の12時までやっているそうです。
全部のお店で聞いたわけでは、ありませんがとある両替屋で聞いたら、夜の12時までやっているとのこと。
遅いフライトでも安心ですね。
両替をするときのポイント
お店ごとのドルレートの違いはわずか
私が両替した日、良いところは1ドル、1510くらい、悪いところは1503くらいでした。
100ドルだと違いは、700チャット。その差は約50円。空港までのバス代が500チャット。うーむ、違うと言えば違う、同じと言えば同じ…。
世界1周中なんかで、数十円にこだわるのであれば、どのお店がいいか吟味した方がよさそうです。しかし、時は金なり…と考えるならば、どのお店でも気にしないでよさそうです。それよりも、100ドル札を用意してくる方が大切です。
バスに乗るなら、細かいお金を入れてもらう
バスは500チャット。バスのお金を入れる場所ですが、お釣りが出て来ません。(これは事前にネットで調べて知っていました。)
というわけで、両替をするときに、小さいお金を混ぜてもらうことに。「バスを使いたいです。」と言ったら、ちょうどの金額500チャット札をくれましたよ。
ヤンゴン国際空港の両替まとめ
ヤンゴン国際空港での両替をまとめると以下のようになると思います。
①きれいな100ドル札を用意していくのが基本
➁時間がない人は日本円でもOK。(2019年11月調べ)
※でも、まだやっぱりちょっと心配なので、100ドル札が確実
③キャッシング機能のついたクレジットカードや、海外で使えるキャッシュカードなどもOK
④米ドルを両替する場合、短期旅行者なら、どこのお店でもびっくりするような差はない
⑤バスに乗る場合、小額紙幣が欲しいと伝える
ただ、これは2019年11月の情報。おそらく、ミャンマーの両替情報は毎年、毎年、変化していくと思うので、いつも最新情報をチェックしておきましょう!
近い将来、日本円も普通に両替できるようになることを期待します。