ミャンマーを代表する2つの古都、バガンとマンダレーは、クルーズ船で移動できるってご存知ですか?ミャンマーの中央を流れるエーヤワディー川クルーズです。
今回、私はバガンからマンダレーまで、クルーズ船「パノラマ号」で移動してみました。移動に丸1日かかってしまいますが、朝日と夕日を見ることができ、移動自体が素敵な思い出になるはずよ。バガンからマンダレーへどうやって移動しようか検討している皆さん、船での移動もぜひ考えてみてください。
それでは、クルーズの様子を紹介しますので、実際にエーヤワディー川クルーズを体験しているつもりで記事を読んでみてくださいね。
バガンからマンダレーへ、クルーズ体験記
朝4時30分でも安心のホテルピックアップ!
朝の4時30分、真っ暗な中、ドライバーさんが迎えに来てくれました。
個人で、クルーズ船のチケットを購入することもできますが、クルーズ船の出発時間がものすごく早いので、自分でタクシーを手配するのはちょっと心配ですよね。
今回、私は「おはようミャンマー」さんを通してクルーズ船チケットを購入しました。
船着き場は、こんな感じ。真っ暗。おまけに、寒いのです。自分一人で来なくてよかった…。
船は何種類かあるのですが、この暗闇の中、自分の船を探すのはなんだか心細いです。
ドライバーさんが、今回乗船する「パノラマ号」のスタッフさんのところまで連れて行ってくれました。写真に写っている人がパノラマ号のスタッフさんですよ。
暗闇の中、パノラマ号に乗船
どうやら1番乗り!
そして、けっこうきれいな船内。1日中この船に乗るわけですが、この快適さなら安心ですね。
デッキにも上がってみましたが。
いやぁ、真っ暗だわ…。
5時25分、出発前の説明
5時30分が出航なのですが、出航前の説明。出口はどこにありますよ、とか、トイレの場所とか、本日の予定とか。英語での説明になります。
ちなみに、トイレは船の1番奥、船の後方です。
洋式でした。まあまあのキレイさ。高級ホテルのようにはいかないけれど、普通の公共のトイレといった感じですね。
ちなみに、トイレ側からはデッキに上がることができません。乗船した前方側からしか、デッキには上がれませんでした。
暗闇の中のフリーコーヒー
5時30分、時間通り船は出発!
デッキで、コーヒーと紅茶がフリーなのですが、真っ暗&寒い。とりあえずコーヒーを一杯いただいておきましたが、本当に寒いので、私は飲んだらすぐ船室へ戻りました。
他の乗客の皆さんも、飲み終わったらすぐに船室に戻っていましたよ。
日の出の時間はデッキへ
しかし、あっという間に寒いとか言ってられない時間です。季節によって時間が異なると思うのですが、日の出タイムはデッキに出なければ、何のためにクルーズ船に乗ったのかわかりません。
私は6時頃、デッキに戻りました。
寒い、寒い、寒ーい!
私はバガンの寒さを甘く見ていて、たいした防寒着を持っていなかったんですよね。12月のバガンに来る人は、ウルトラライトダウン1枚くらいは必要です。特に船の上は風を切って進むので寒いです。
半袖にストール1枚の私を見かねたスタッフさんが、自分のジャケットと毛布を貸してくれました。
寒いけれど、待っていればこの景色!
バガンの遺跡とともに見る日の出もいいかもしれませんが、クルーズ船の上から見るエーヤワディー川の日の出も最高じゃありませんか。
わーお!!!!橋とのコラボレーション。
6時から7時の間は、絶景の連続、本当にすばらしい時間でした。6時から7時というのは、12月の日の出タイムです。
朝日を浴びて食べる朝食
明るくなったら、朝食タイムです。シンプルだけれど、ほんのり甘い食パンのトーストが美味しい。
朝日を浴びながら、朝食をいただきますよ。贅沢で幸せな時間ですね。
みなさん2度寝かな?
真っ暗だったころほど寒くはないのですが、まだちょっと空気はひんやりとしています。というわけで、私は船室に戻りました。
朝がめちゃめたちゃ早いので、一眠り。
うとうとして、ふと目を覚ますと、他の乗客のみなさんもすやすや寝ていました。おそらく、みんな4時起きですからね。
冬のクルーズは、朝ごはんを食べて、外が温かくなるまでは船室で2度寝するのがいいでしょう。
エーヤワディー川を見ながら、まったりタイムの始まり!
9時か10時ぐらいになると、外もちょっとずつポカポカしてきます。デッキチェアでのんびりしましょう!
地元の船が行くのを眺めたり。
読書をしたり。
「おーい!」マンダレーからバガンへ行く、反対方向のパノラマ号に手を振ったり。
のんびりとした時間がずっと続きます。今回はガイドブックしか持っていなかったのですが、本をデッキで読みながら過ごしたら、とても素敵な時間になるような気がしました。
それから、親しい友人や恋人と、ビール片手におしゃべりとかも、楽しそうです。
ランチが予想以上に美味しい!
12時過ぎ、ランチタイムです。
まずはスープから。
そして、豚肉、鶏肉、お魚から選べるメインと野菜とご飯。お料理の希望は、朝のうちに確認されました。
船内のお料理なのでそれほど期待していなかったのですが、パノラマ号のランチ、けっこう美味しいです。
外国人用に油は少な目だと思うんだけれど、外国人用にありがちなぼやけた味付けになっていません。
最後はお口直しのお菓子。真ん中の白い包みはどこのお店でも最後に必ず出てくるタマリンドフレーク。両脇はピーナッツとゴマを砂糖で固めたお菓子でした。
あ、食事はチケットに含まれますが、ジュースやお酒は別料金です。
船上アクティビティもありました!
パノラマ号、ちょっとしたアクティビティもありました。
食後、少しまったりした後は、民族衣装ロンジーと、ミャンマーの伝統的な化粧品タナカの紹介です。
ロンジーは、ミャンマー人が男女問わず、ロングスカートのような感じで普段からはいている民族衣装なのですが、実はいろいろな活用方法が!
動きやすいように短めのはき方。
まさかのスポーツ用、パンツタイプ。ショートパンツじゃなくて、長いロンジーをショートパンツのようにはいているだけなんですよ。
びっくり。
頭の上に物をのせて運ぶときの台もロンジーで作るんですって。
かばんにもなる。
ロンジーって風呂敷的にも使うわけですね!
続いてタナカの紹介。まずは、タナカのクリームを作るところから。
そして、実演!左は成人男性用、右は子ども用のデザインだとか。
ロンジーもタナカも、街中で実際にみることはできるのですが、ちょっとためになるパフォーマンスでした。
タナカを体験してみたい人は、やってみることもできますよ。
船上からの夕日は感動です
アクティビティが終わり、再びまったりしていると、なんだか空の様子が徐々に変化してきます。
もしや、これは…。
サンセットショーの始まりですよ。
船が進み、時が流れ、目の前に素晴らしい絵画がどんどん現れる感じです。
今日の夕日はきれいだなあ、と思うことはあっても、その風景は1つの風景であって、1日のうちに、こんなに色々な表情の空を眺めることって、あんまりない気がします。
この写真、全部同じ日に撮影しているのが、すごいと思いません?
最後の見どころザガイン・ヒル
夕日と同じ頃、進行方向左手にザガイン・ヒルと呼ばれる丘が見えてきました。丘の上に仏塔が点在しています。
クルーズ船からこの景色を見るまで、ザガインという街を全く意識していなかったのですが、興味深い風景ですよね。
マンダレーに到着
日が完全に沈むころ、マンダレーの街に到着です。この日は17時50分頃の到着。17時ー18時くらいの間に到着するようです。
そして、大きな都市だから、ちゃんとした港があるのかと思ったら、そういうわけではないようです。
けっこう原始的な手すりですな。(バガンで乗船するときも、こんな感じでした。)これにて、クルーズ船の旅は終了です。
思う存分景色を楽しんで、満足、満足。
マンダレーのホテルまで楽々送迎を頼んじゃえ!
夕方6時ですので、自分でホテルへ行くのもそんなに問題ないと思いますが、おはようミャンマーさんでは、マンダレーの船着き場からホテルの送迎も対応してくれます。
名前カードを持って待っていてくれるので、本当に安心です。
宿泊するホテルの前までしっかり送迎してくれました。マンダレーの船着き場からホテルまでの送迎もつければ、個人旅行に慣れていない人でも、安心してクルーズ船の旅を楽しめるな、と思いました。
バガンからマンダレーまでクルーズ船を利用するメリット!
バガンからマンダレーへの移動方法は、大きく分けて4つです。
①飛行機 ②バス ③鉄道 ④船
おそらく、普通の旅行者なら飛行機を、バックパッカーならバスを利用する人が多いと思います。そこをあえて、クルーズ船に、ってどんなメリットがあるのでしょうか。
私はメリットは以下4点だと思います。
- サンライズ・サンセットを体験できる
- ゆったりとした座席
- 船上ランチでリッチな気分
- のんびりとした時間
サンライズ・サンセットを体験できる
バガン遺跡で何度もサンライズとサンセットを見ると思うのですが、それに負けるとも劣らないエーヤワディー川の風景です。
陸上では1日1か所か2か所程度しか見ることができませんが、クルーズ船からはどんどんと変わっていく風景を楽しめます。
ゆったりとした船内
移動に約12時間、かなりの時間がかかりますが、他の移動方法のように狭い中に閉じ込められているわけではありません。開放的なデッキ、船内もゆったりとした座席、リラックスして過ごすことができると思います。
船上ランチでリッチな気分
景色を眺め、風を感じながら食べる食事は普段は味わえないですよね。今回、私が乗船したパノラマ号は、食事も美味しく満足できるものでした。ランチはもちろん、朝日を見ながらの朝食も良かったですね。
のんびりとした時間
船上はWiFiがなく、ネットから遮断され、本当にのんびりした時間を過ごすことができたと思います。船はそんなに揺れないので、酔いやすい体質でなければ、酔うこともあまりないでしょう。私はガイドブックしかなかったので、せっせとガイドブックを読んでいましたが、気持ち悪くなる感じはしませんでした。
バガンで絵葉書を買って、船内で手紙を書くのもいいですよね。
時間がかかり過ぎるというデメリットも
メリットを4つあげましたが、バガンとマンダレー間を船で移動するデメリットもあります。
それはやはり、時間!なんてったて、早朝5時30分に出発して、夕方5時30分に着くんですから、1日がクルーズ船に費やされてしまいます。
単なる移動手段として考えると、あまりいい手段とは言えないかもしれません。
どうやって予約するの?バガン⇒マンダレー間のクルーズ船
クルーズ船から朝日や夕日を眺めてみたい!、日常を忘れのんびりとした時間を過ごしたいと思ったみなさま、気になるのはどうやってチケットを手に入れるかですよね。
バガンには、たくさんの旅行会社があり、また各宿泊施設でもバスやクルーズ船の手配をしています。なので、英語がある程度できる人はバガンに到着してから現地でするのもいいかもしれません。
また、ネットでの予約もできますね。
こちらのサイトは、ミャンマーのクルーズ船を色々予約できる総合サイト。
とっても便利ですね!
いやぁ、でも英語で予約はちょっと…
そんな人は、日系現地旅行会社のおはようミャンマーさんからお申し込みください。
現在、ツアーの予約フォームを作成中です。
ツアーについての質問は、このウェブサイトを管理している「ざわわ」がお返事いたしますのでお気軽にご連絡ください。
料金(おはようミャンマーでご予約の場合)
A:バガン⇒マンダレーのクルーズ船チケットのみ
…$40
B:①バガンの送迎+➁バガン⇒マンダレーのクルーズ船チケット
…$45
C:①バガンの送迎+➁バガン⇒マンダレーのクルーズ船チケット+③マンダレーの送迎
…$53
2人目以降、割引有!ご相談ください。
バガンからマンダレーへのクルーズ船まとめ
バガンからマンダレーへクルーズ船で移動してみたら、予想以上にエーヤワディー川のサンライズとサンセットが素晴らしく感動してしまいました。もし、旅行のスケジュールに余裕があるなら、ぜひ見てもらいたい景色です。もちろん、料金をとってのバス移動、時間をとっての飛行機移動という選択肢もあると思うのですが、感動をとっての船移動というのもアリなのではないでしょうか。
また、もしクルーズ船に乗るのなら、非常に朝が早いです。船着き場も、立派なものではありません。ホテルから船着き場までの移動手段は、しっかり確保しておくのが安心だなと思いました。
バガンからマンダレーへ船での移動!、個人的にはとってもおすすめです。
※参考:マンダレーはGrab(配車アプリ)が使えますが、バガンはGrabも使えません。