ミャンマーと聞くと何を思い浮かべますか。
「昔、ビルマだったよね」「スーチーさんが有名!」「軍事政権とか、民族問題で大変なんだっけ?」ミャンマーを初めて訪れる人にとって、イメージできるのは政治的な側面が多いかもしれません。観光について、特に何のイメージもないという人も少なくないはず。私もミャンマーへ行くまでその1人でした。
でもね、実はミャンマーは素晴らしい文化や、美しい自然がある旅行するのにとってもおすすめな国なんですよ!
この記事では、ミャンマーの観光地図【4エリアMAP】を見ながら、ミャンマー観光の「基本のき」を解説します。これを読めば、10分であなたもミャンマー通!?
ミャンマーってどんな国?
【4エリアMAP】を見る前に、ミャンマー旅行全体のイメージをつかみましょう!
そもそも、どこにあるの?という人もいるかもしれないので、Googleマップでチェックしてみてください。東南アジアの西の端っこにあり、お隣にはもうインドです。タイ、ラオス、中国、バングラディッシュとも接しています。
日本からは直行便で約6時間、国土はかなり広く、日本の1.8倍です。
ミャンマー旅行の計画を立てるとき、観光のメインはずばり「仏教」です。
ミャンマーのいたるところに、仏教関連の建物が建っていて、毎日、仏塔(パゴダ)、寺院、僧院めぐりをすることになるはず。街を歩けば、お坊さんや尼さんがうろうろしていて、どこからともなく音楽のようなお経(?)が聞こえてきます。
なんともまぁ、エキゾチックな。
寺めぐりが観光のメインだというと何となく地味なイメージがありますが、ミャンマーの仏教系建物をあなどるなかれ。どのお寺もインスタ映えスポットと言っても過言ではありません!
写真は、バガンのアーナンダ―寺院。お城のようです。
そして、私が実際にミャンマーをまわって感じたのは、ミャンマーはサンライズ&サンセット天国でもあること。太陽が似合う景色があちこちにあります。私が行った12月の場合、毎日晴れていて、いつも見事な朝日や夕日を見ることができました。
写真はマンダレー近くの街、アマラプラのウーベイン橋。
- タナカ
- ロンジー
ミャンマーと言えば、「タナカ」や「ロンジー」も有名です。
タナカとは、ミャンマーの伝統的な化粧。女性や子どもを中心に男性もかなりの人がしています。タナカ以上によく見かけるのは、ロンジーという腰巻。男性も含め、7割ぐらいの人はロンジーを履いているように思いました。
伝統的な生活スタイルを今に残しているのもミャンマーの大きな特徴ですよね。
最後にミャンマー料理について。
ミャンマーを捉える上で、食文化も気になりますよね。日本でミャンマー料理はあまりなじみがありませんが、ミャンマーはカレーが絶品。日本人の中には油が多くてミャンマーカレーは苦手という人もいますが、カレー以外にも、麺やサラダ料理が充実していて、実は食のバリエーションが豊かな国でもあります。
とにかく4つのエリアを覚えよう!
- ヤンゴン
- バガン
- マンダレー
- インレー湖
ミャンマー全体のイメージをなんとなくつかめましたか?
さあ、いよいよ旅行の計画を立てるぞ!という段階になったら、今度はミャンマーをエリアごとに分けて考えるのがおススメです。
ヤンゴン、バガン、マンダレーという3都市をそれぞれ中心にした3つのエリアと、インレー湖という大きな湖周辺の、計4エリアです。
ヤンゴン・・・ミャンマー最大の都市であり、ミャンマーの玄関口
バガン・・・世界遺産の遺跡群!ミャンマー観光の定番エリア
マンダレー・・・ミャンマー第2の都市であり、最後の王朝があった古都
インレー湖・・・青い空と透明な湖、自然好きにおすすめエリア
エリアごとに、どんな街かつかんでいくと旅のプランが見えてくるはずです。2週間以上の時間があれば、4エリアすべてまわるのがおすすめですが、1週間以内の旅行であれば、欲張り過ぎず、自分の旅行期間に合わせて、行きたいエリアを選ぶのがいいでしょう。
【ミャンマー初心者用 早わかり4エリアMAP】
それでは、もう少し詳しくそれぞれのエリアの特徴を見て行きましょう。
【ヤンゴン】ミャンマー最大の都市であり、ミャンマーの玄関口
最初に注目するのはヤンゴン。というのも、外国からのフライトの多くはヤンゴンに到着します。日本からの直行便が到着するのもヤンゴンですよ。つまり、ほとんどの人の旅の始まりは「ヤンゴン」というわけ。
そんなヤンゴンは、ミャンマーの旧首都で国内最大の都市。
現在の首都はネピドーですが、経済の中心はこちら。おそらく、多くの日本人が「ミャンマーって、意外と発展している!」と感じるに違いありません。
しかし、街を歩けば、すぐに東南アジアらしいごちゃっとした風景に出会うことができます。ヤンゴンのカラフルな建物と青空ってとても魅力的。ヤンゴンの街はぜひ自分の足で歩いてみてください。
そして、街を歩くときに注目したいのが、ヨーロッパ風の建物。イギリスの植民地だったミャンマー。あちこちに当時の建物が残っています。
写真は路上でミルクティーを飲む人々。文化もイギリスの影響を受けていますね。
ヤンゴン観光で街歩きとともに楽しみたいのは、仏塔、寺院めぐり。最初にも書きましたが、ミャンマーと言ったら仏教ですからね。仏教観光なくして、ミャンマー観光は成立しません。
写真はシュエダゴン・パゴダ。ヤンゴンでもっとも有名な仏塔(パゴダ)です。
最後にヤンゴンエリアで忘れてならないのは、落ちそうで落ちない「ゴールデンロック」。ヤンゴンからは、時間がかかりますが日帰りも可能です。時間に余裕がある人は、夕日を見ることができる1泊2日がおすすめです。
【バガン】世界遺産の遺跡群!ミャンマー観光の定番エリア
ミャンマー旅行のきっかけは、「バガン」の写真だった。そんな人が多いかもしれません。ミャンマー旅行はヤンゴン&バガンという組み合わせが一般的かもしれませんね。
バガンは11世紀にビルマ族最初の王朝が開かれた場所です。何千もの仏教建築物が点在していて、その景色には圧倒されます。バガンはカンボジアのアンコールワット、インドネシアのジャワ島にあるボロブドゥールとともに、世界3大仏教遺跡の1つに数えられているんですよ。2019年には、世界遺産にも登録されました。
観光の方法ですがバガンの遺跡群は広範囲にわたっているので、個人で観光する場合は自転車やEバイクをレンタルしたり、タクシーや馬車をチャーターしたりしてまわります。ツアーもありますよ。
バガン観光と言えば気球からの観光も有名です。私は気球に乗りませんでしたが、気球が遺跡群上空へと上がっていく姿を見るだけでもワクワクしました。
以前は大きな寺院や仏塔に登ってそこから気球や朝日、夕日を見ることができたそうなのですが、現在は遺跡には登れないのが残念です。
とはいっても、タワーや丘などがあるので、そこからバガンの絶景を楽しみましょう。
2020年現在、バガンビューイングタワー以外、高いところからみることはなかなか難しいですが、バガン遺跡の向こうに沈む夕日は美しいですね。
バガンの郊外にあるポッパ山も訪れる人が多いです。ミャンマーの土着信仰ナッ神信仰の聖地です。バガンに数日滞在する人に人気の場所です。
バガン滞在が長い人はチェックしてみてもいいかもしれません。
【マンダレー】ミャンマー第2の都市であり、最後の王朝があった古都
続いて紹介するのはマンダレー。マンダレーはミャンマーのほぼ中央に位置する第2の都市、そしてミャンマー最後の王朝があった場所です。
写真は旧王宮。当時の建物は1945年、日本軍と英印連合軍の戦闘により焼失されてしまい、現在見学できるのは再建されたもの。
マンダレーが王都だった期間は1860年から1886年と非常に短いのですが、周辺にかつて王都になった街が複数あるため、マンダレーを起点に楽しめる見どころがたくさんあります。
その中のイチ押しは、ミングォンという場所にあるシンピューメ。ミングォンは王都にはなったことがないのだけれど、真っ白な仏塔を見たら、女子は心ときめくこと間違いありません。
こちらは世界最長の木造橋、ウーベイン橋です。ウーベイン橋もマンダレーから少し離れたアマラプラという街にあるのですが、マンダレーから気軽に行くことができます。夕日スポットとしても人気です。私はマンダレー滞在中、夕方と昼間と2回行ってしまいました。
そして、マンダレーは大きな都市なので、寺院や建造物だけでなく、都会の人々のエネルギーも感じることができるのが特徴です。ゼージョー市場という大きな市場があるのですが、ここは訪れるべきだと思います。ヤンゴンのアウンサン市場より、東南アジアのカオス感が強いです。
【インレー湖】青い空と透明な湖、自然好きにおすすめエリア
最後に紹介するのはインレー湖。ミャンマー旅行を計画しなかったら、私は一生知ることがなかったかと思います。
でも、実際に行ってみると、インレー湖はかなり魅力的な場所。自然として美しいだけでなく、水上で生活している人々がいたり、湖上に仏塔や僧院があったりするのが、観光客にとってはとても興味深い。
写真は、独特な方法で漁をするインター族。この方はパフォーマンス的な面もあり、実際、今はほとんどのインター族がエンジンボートで普通に漁をしていますけどね。
インレー湖の観光に使うのは小さなエンジンボートです。水上生活者の日常を垣間見れますよ。
インレー湖の人々の手仕事を見るのも、インレー湖観光の楽しみの1つ。なんと蓮の茎の繊維を取り出して糸をつむぎ、織物を作っています。蓮の織物ってすごく珍しいと思いませんか。他に銀細工も盛んです。
インレー湖までやってきたら、合わせて訪れたいのがカックー遺跡です。インレー湖から車で2時間以上かかりますが、それでも行く価値があるのではないでしょうか。
2478塔を越える仏塔が立ち並ぶ姿は、どこかおとぎの国に迷い込んでしまったかのよう。風が吹くと、仏塔の先に取り付けられた鈴がシャラン、シャランと音を立て、さらに神秘的な空間を作り出します。
エリア間の移動手段について
ほとんどの日本人は「ヤンゴン国際空港」から入国し、ミャンマー旅行がスタートするかと思います。
そして、ヤンゴンから各地へ移動していくことになるわけですが、交通手段が問題ですよね。
考えられる交通手段は以下4つです。
- 飛行機
- バス
- 鉄道
- クルーズ船
バックパッカーではない人にとって、発展途上国のバスや鉄道はハードルが高いように感じるかもしれません。しかし、ミャンマーは実は「バス移動」が快適です。
ミャンマーはバス移動がおすすめ
この写真、JJ Express という会社のバスですが、とてもきれいでしょ。各座席にはモニターがついていて、映画(英語)を見たり、音楽を聴いたり、ゲームをしたりすることができます。軽食ですが、機内食ならぬ、車内食もあるんですよ。携帯電話の充電もできます。
さらに、JJ Express の場合、乗務員が1名添乗するのですが、英語OKなスタッフなので安心です。
4エリア間同士の移動だったら、すべてバスで可能ですし、夜行バスが基本なので、時間の節約にもなります。ヤンゴンに飛行機で到着したその日の夜にバスに乗りバガンへ、翌朝バガンに到着しそのまま朝日を見に行く、なんていうプランも可能です。
当サイト(旅みゃんまー)からバスを手配した場合の一例
ヤンゴン⇒バガン…24ドル(片道)
ヤンゴン⇒マンダレー…24ドル(片道)
ヤンゴン⇒インレー湖…24ドル(片道)
※復路も同一金額でお手配します
クルーズ船という選択肢も
また、自分らしい旅をしたい人は、バガン⇔マンダレー間を船で移動する方法があります。バガンーマンダレー間の移動に丸々1日かかりますが、贅沢な時間を過ごすことができますよ。
エリア間の移動は、飛行機、バス、船の他に加えて鉄道が考えられます。鉄道については、当サイト「旅みゃんまー」では未調査なので、取材後に掲載しますね。
ミャンマー旅行へ行こう!
この記事では、ミャンマーをヤンゴン、バガン、マンダレー、インレー湖の4エリアに分けて紹介しました。
ミャンマーに詳しい人からしてみたら、めっちゃザックリしてるなぁ、いやいや、もっとこのエリアは他にもいいところあるよ、という感じかもしれませんが、このサイトはミャンマー初心者による、ミャンマー初心者のための旅行サイトなのでお許しあれ。
「ミャンマーってこんな感じの国で、こんな場所があるんだー」というのをつかんでいただき、旅のヒントにしてもらえたら嬉しいです。
ミャンマーいいかも!と思った人は、ミャンマー旅行の計画を立てましょう。
とりあえず航空券はこんな方法がありますよ↓↓↓