ミャンマーへ行ったら、ミャンマーでしかできない貴重な体験をしたいですよね。そんな人におすすめなのはバガン遺跡を馬車でまわること。タクシーや自転車などでまわることもできますが、馬車でまわれば格段に雰囲気の良さがアップ!ミャンマーらしい思い出ができるはずです。
だけど、馬車ってどうやって乗ればいいの?料金は高くない?と、色々疑問もありませんか。この記事では、バガンで実際に馬車に乗った私ざわわが、バガンの馬車について紹介していきたいと思います。
世界遺産「バガン遺跡」とは
バガン遺跡はミャンマーの世界遺産です。2019年7月に、「バガン」の名で世界遺産として正式登録されました。
ミャンマーは仏教大国、どこへ行っても仏塔や寺院がたくさんありますが、その中でもバガンはミャンマー屈指の仏教の聖地です。11世紀から13世紀にかけて栄えたバガン朝時代に建設された仏教建築が今も数多く残っています。中にはもっと古い建造物もありますよ。その数は3000にも及ぶと言われます。
また、バガンは世界遺産であるとともに、世界3大仏教遺跡の1つでもあります。(他の2つの遺跡は、カンボジアのアンコールワット、インドネシアのジャワ島のボロブドゥール遺跡)
日本を訪れる外国人の多くが富士山を目指すよう、ミャンマー観光の代表と言ったら「バガン」です。
バガンの主な観光手段
- 車(タクシー)
- Eバイク
- 自転車
- 馬車
- トゥクトゥク
バガンは広いので徒歩ですべてまわろうというのは、なかなか困難です。そんなバガンの主な観光手段は、今のところ以下5つ。
- 車(タクシー)…60,000チャット(約4200円)前後
- Eバイク(電動バイク)…4,000~8,000チャット(約280~560円)程度
- 自転車…2,000~4,000チャット(約140~280円)程度
- 馬車…30,000チャット(約2100円)程度
- トゥクトゥク…30,000チャット(約2100円)程度
上に書いた料金は1日あたりの目安です。ガイドブック(『地球の歩き方』)、ネット上の情報、と2019年12月に私が実際に行った時の値段を参考につけました。あくまでご参考までに。
馬車も含め、どの手段も宿泊しているホテルやゲストハウスに頼めば手配をするなり、おすすめの旅行会社を紹介してくれるはずです。
ちなみに、個人で観光している人のブログを読むと、圧倒的に多いのはEバイクな気がします。私はEバイクは使わず、馬車に加えて、自転車をメインの交通手段として使いました。
バガン遺跡で馬車に乗る
バガン観光の手段は色々ありますが、ここからは馬車に注目していきたいと思います。私は自転車や車でも観光しましたが、イチ押しは馬車です。
なぜ馬車なの?5つのメリット
バガンにある様々な交通手段の中で、馬車を選ぶ1番の理由はやはり、バガンらしい風情をもっとも感じられ、ミャンマーでしかできない体験であるということだと、私は思います。旅行をするなら、その土地でしか体験できないことにチャレンジしてみたいですよね。
そして、御車が写真を撮ってくれるのもありがたいところ。1人旅だと自分の写真って少なくなりがちですよね。
窓がないというのも馬車の良いところ。バガンの風を感じながら観光できます。車にも乗りましたが、車とは全然違いますよ。
窓がないという点では、自転車やバイクも同じですが、自転車やバイクは自分で運転しなければならないという難点が。よそ見運転は禁物ですが、馬車なら運転不要なので思う存分よそ見OK!写真撮り放題です。
そして、自転車やEバイクまわる場合、自分で道を調べなければなりませんが、御車は観光ポイントをしっかりおさえているので、お任せコースもOK。行きたい場所がある人は、事前に希望を伝えることも可能ですよ。
バガンの馬車は風情があるだけでなく、便利な交通手段ですね。
バガン観光に馬車がおすすめな5つの理由
- バガンらしい風情があり、ミャンマーでしかできない体験
- 御車が写真を撮ってくれる
- 窓がないから、景色を存分に楽しめる
- 運転しなくていいので、馬車に乗りながら写真撮り放題
- あまり調べていなくても御車がおすすめコースでまわってくれる
馬車の料金相場
さあ、気になる料金です。
私の場合、1時間程度オールドバガンというエリアを簡単にまわってもらって13,000チャット(約910円)でした。
この御車の方に聞いたところ、1日チャーターだと30,000チャット(約2100円)ぐらいのようです。ガイドブック(『地球の歩き方』)にも1日30,000チャット程度と書いてあるので、この金額、妥当なようです。
おそらく、この金額に、小額のチップ(2000~5000チャット)を追加してあげると喜ばれると思いますよ。
馬車×自転車(Eバイク)の観光はいかが?
馬車での観光を押してきた私ですが、実は本当のおすすめは、自転車(またはEバイク)と馬車を組み合わせての観光です。
馬車のメリットは馬車から景色を楽しんだり、御車に写真を撮ってもらったり色々とあると思うのですが、気ままに観光できないというデメリットがあります。
例えば、ちょっとカフェに入りたいな、ゆっくり時間をかけて寺院を見学したいな、と思っても御車が待っていると思うと、どこか落ち着かないですよね。馬車に乗っている最中、気になるものがあったら、「ちょっとストップ!」ともちろん声をかけていいわけですが、言えずに通り過ぎてしまうことも。
そこで私のおすすめは、基本的には自転車やバイクを借りて、途中の1~1時間30分を馬車で観光すること。この方法なら、自分のペースでまわることも、バガンならではの雰囲気を楽しむことも両方可能です。
馬車チャーターの方法
馬車に乗ろうと思ったら、どうやって馬車を手配するかが問題ですよね。馬車に乗る方法は大きく分けて2つ。
1つはホテル・ゲストハウスに手配してもらう。もう1つは自分で馬車を見つけて交渉する。
丸1日、朝から夜まで馬車で観光しよう!という人は、ホテル・ゲストハウスに手配してもらうのが良いかと思います。ホテルの前まで迎えに来てくれ、最後はホテルに送ってくれますからね。
部分的に馬車を使おうという場合ももちろん、ホテル・ゲストハウスでの手配もありかと思うのですが、馬車観光が終わったあと、いちいちホテルに戻らなければいけないというのがちょっと面倒です。
というのも、バガンは3つのエリアに分かれていて、ホテルの多くはニャウンウーやニューバガンエリアにあり、主な遺跡はオールドバガンエリアに集中しているのです。
馬車と自転車(Eバイク)で観光する場合、朝、ホテルで馬車に乗ってしまったら、自転車に乗るために1度ホテルに戻って来なければなりません。もし、オールドバガンで馬車を降り、そこで自転車を借りてしまったらオールドバガンで自転車を返却しなければならないので、今度はホテルに戻る手段がありません。
つまり、ニューバガンまたはニャウンウーのホテルから自転車(Eバイク)でオールドバガンに行き、オールドバガンのどこかに自転車(Eバイク)を駐車して、馬車に乗るのが効率がいいと思うのです。
オールドバガンに自転車が駐車できて、馬車をひろえる場所、チャーターできる場所があるのでしょうか?
ずばり、ありました。こんな感じで馬車がたくさん集まっていましたよ。
ここで、お好みの馬と馬車を選び、御車に値段交渉して乗ればOK。料金はオールドバガンを1時間30分程度まわってもらって15,000チャット(約1050円)を目安に。
この場所がどこかというと、オールドバガンの中心に、お土産屋やレストランが集まっている場所があるのですが、その周辺です。
地図だとこの辺り。バガンでもっとも有名な寺院の1つ、アーナンダ寺院を目指していけば、馬車を見つけることができます。
そして、昼食をこの辺りのレストランで食べ、自転車(Eバイク)を駐車させてもらったら安心ですね。私は実際馬車観光をしている間、ご飯を食べたお店に自転車を置かせてもらいました。
実際に馬車に乗ってみよう!(バガン馬車動画)
それでは最後に実際に馬車に乗っている気分を動画で味わってみてください。車や自転車だけで観光するなんてもったいないと思いますよ。
バガンの馬車まとめ
馬車でまわるバガン、いかがでしょうか。1時間程度なら1000円ぐらいから体験することができ、きっと貴重な体験になるはずです。
オールドバガンの中心部、アーナンダ寺院で気軽に乗車することができるので、面白そうだなと思った人はぜひ乗ってみてください。
ちょっと現地の人と交渉するのはハードルが高いなぁと思った人は、馬車体験がついた日本語ツアーもあるのでチェックしてみてください。